家を建てる前、ぼくは何度もハウスメーカーのカタログを眺めてはニヤニヤしていました。 そこには、広々としたリビングの主役として、必ずといっていいほど「立派なソファ」が鎮座していたからです。
「いつかはここで、お気に入りのコーヒーを飲みながら読書を……」
そんな未来図を想像して、ぼくは家が建つのを心待ちにしていました。でもね、5年経った今の結論を言うと、我が家のリビングにソファはありません。
今回は、ぼくが「ソファのある理想の暮らし」を捨てたリアルな経緯と、その結果手に入れた「掃除が楽すぎて自由すぎるリビング」の正体をお話しします。
1. メジャーを持って店をハシゴした、あの日々
家が完成して住み始めた頃、リビングはガラ空きでした。「落ち着いたら、一生モノのソファを買うんだ」と、あえて空白にしていたんです。
数ヶ月して片付けも落ち着き、満を持してソファ探しをスタート。リビングの寸法をきっちり測って、週末はメジャー片手にインテリアショップを何軒もハシゴしました。
▲ メジャーを持って「これだ!」という一脚を探し求めていた頃
でもね、店に行くたびに、ぼくの心の中に小さな違和感が出てきたんです。
「店で見ると素敵だけど、うちのリビングに置いたらデカすぎない?」 「このお洒落な脚、ルンバ通れるのかな……」 「もし高いソファを買って、子供に汚されたらショックで立ち直れないかも……」
理想を追えば追うほど、値段は跳ね上がるし、メンテナンスの手間も増える。そんな現実に、ちょっと疲れちゃったんですよね。
2. 「とりあえず」で買ったMOGUのクッションが、正解を教えてくれた
「長い目で見よう」とソファ購入を保留にしていたとき、とりあえずの座椅子代わりに買ったのが、MOGUのボックス型の大きなクッションでした。
▲ 今や我が家のリビングの主役。ソファを持たない「自由」の象徴
このクッションをリビングにポーンと置いた瞬間、なんとも言えない開放感があったんです。
「あ、これでもう十分快適じゃん」って。
ソファみたいに場所が固定されないから、テレビを見たいときは中央へ、広く使いたいときは端っこへ。なんなら寝室に持っていってもいい。この「どこでも居場所になる」感じが、ぼくらの暮らしにはぴったりでした。
3. 「物を置かない」から、ルンバが「神」になる
ソファを置かない最大のメリット、それは**「掃除のしやすさ」**です。これがもう、圧倒的。
床に大きな障害物がないから、我が家のルンバくんは、リビングの隅から隅まで悠々と走り回ってくれます。
▲ ルンバの性能を120%引き出せる、この「何もない床」こそが贅沢
もしソファがあったら、「ソファの下のホコリ、溜まってないかな……」ってビクビクしたり、わざわざ重い家具を動かして掃除したりする必要があったはず。
「物を置かない」から、そもそもゴミが溜まらない。そして、ルンバが毎晩、勝手にピカピカにしてくれる。朝起きると、綺麗なフローリングが広がっている幸福感は、どんな高級ソファの座り心地にも勝ります。
まとめ:45歳からの家づくりは「余白」を楽しもう
5年前、モデルルームの写真に憧れていた自分に教えてあげたいです。
「ソファは要らないよ。その代わりに、何もない広い床と、ルンバと、快適なクッションを揃えなさい」
物を増やすのは簡単だけど、減らすのは本当に大変。 特に45歳からの家づくりは、見た目の「カッコよさ」よりも、日々の「メンテナンスの楽さ」を優先したほうが、結果的に心に余裕が生まれます。
リビングに「余白」を持つこと。これこそが、5年住んでたどり着いた、ぼくの答えです。

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