賃貸と持ち家は、どちらが良いのか。
住宅購入が視野に入っている人は考えたことがあるテーマではないでしょうか。
どちらにもメリットがあり、反対にデメリットもあります。
自分はどちらに住みたいのかを考えてみましょう。
賃貸のメリット
賃貸と一口に言っても戸建てと集合住宅でかなり変わってきますが、いずれにしてもメリットは、いろいろあります。
引っ越しが容易にできる
やはり、賃貸のメリットとしての一番は自由度が高いことにあります。住む場所を変えられることは一番大きなメリットと言えます。例えば収入が増えたことで、もっと便利な土地に移ったり、反対に家賃の安い場所に移ったり、仕事の都合で引っ越しを余儀なくされたりと、様々な要因で住む場所を変える必要がある場面は想定できます。賃貸であれば臨機応変に柔軟に対応ができることでしょう。
物件が豊富こだわりがなければ、安価で住宅を確保できる
また、住宅を購入する際の物件探しに比べれば、物件も豊富にあるため、自分の理想に近い家を探すことも可能だと思います。家賃に関しても妥協点を多くすれば低めに抑えることもできますし、反対に家賃を多く払うことができるのであれば、妥協をしない物件探しも可能です。
修繕は家主にお願いできる
賃貸の場合は火災保険には入ることにはなりますが、家に住んでいるといろいろなトラブルが日常的に起こります。代表的なのが水回りのトラブルになりますが、トイレが流れなくなったり洗面台の蛇口から温水がでない、などのトラブルが度々発生します。そう言ったトラブルが発生した際にも賃貸物件の管理会社や家主に言えば、大抵の場合は無料で修繕してもらえます。
昔、住んでいた賃貸のアパートで壁紙の一部分が、少し傷んでいたのですが、同じアパートの人が引っ越しをした際に修繕のために空いた部屋の作業をしていた業者の方に壁紙を直してほしいと伝えたところ、無償で修繕していただけました。持ち家の場合は考えられないことだと思います。
近所付き合いを、それほど気にしなくても良い地域の活動に参加しなくても良いことがある
地域によって変わってきますが、地域のお知らせが、周ってこないこともあります。自分の場合は結婚前からアパートで同棲をしていたのですが、一度も回覧板が周ってきたことがありません。そのアパートで結婚と子供の誕生を向かえましたが、地域のお知らせが回ってくることはありませんでした。近所付き合いと言うものは、ないに等しい状態でしたので、周りのことを気にすることがさほどありませんでした。
災害などで家を失った場合も損失が最小限となる
昨今は災害などで家に被害が及ぶニュースをよく耳にします。極端な話ですが、賃貸の場合、家がなくなってしまった場合でも損失は家財のみとなりますので、持ち家の状態と比べると被害は最小限となります。
賃貸のデメリット
賃貸のデメリットは、そう多くないように思います。外観や内装、隣接する家との関係などは賃貸特有の問題ではないため、ここではデメリットしては挙げません。
家賃を払い続けても自分のものにならない
デメリット言うよりも当然のことなのですが、借りてるものなので、いつまで経っても借りているものと言うことになります。持ち家を考える人のほとんどの人が、どうせ払い続けるのならば、自分のものになるものにお金を払いたいと思っているのではないと思います。
年を取った時に引っ越しが難しくなる。新たに借りることができなくなる。
賃貸のデメリットは正直なところ、この一点になるのではないかと思います。
年齢を重ね、家賃や利便性が問題となり、引っ越しが必要になった際に、受け入れてくれる貸主がいないことを考えるとかなりの恐怖です。
賃貸物件のデメリットは、これに尽きます。
逆に言えば、それ以外のデメリットは賃貸物件にはないような気がしています。
持ち家のメリット
賃貸と同じくマンションや戸建てにより一口に言えない部分はありますが、いずれにしてもメリットは多くあります。
建物の他に土地の所有権が持てる(例外あり)所有欲を満たせる
やはり、建物と土地が自分のものになるのは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。また、これらのものが自分のものになるのは所有欲を満たすものになります。家を所有することにより得られる満足感は他のものとは異質で何にも代えがたいものとなります。
家を自由にカスタマイズすることができる
中古の住宅を購入した場合、リノベーションなどをする方は多いのではないかと思います。その際にも自分の好きなような形で家を構成することができます。こだわりが強い方などは古民家などを購入し、お洒落な外観、内装に変えて住まわれる方もいます。新築住宅を購入するよりもお金を使ってカスタマイズする方もいるようです。
また、新築で購入した場合でも家族構成の変化に合わせて間取りなどを自由に変えることができます。建築基準に従った形であれば、自由に家を変化させることができます。
こだわりの強い方にとっては大きなメリットではないでしょうか。
ローン完済後の費用が安く済む(家賃を払わなくて良い)
ローンを完済した後に必要になる経費としては、修繕のための費用と火災・地震保険や固定資産税になります。賃貸と比べる場合、どの程度のものと比べるかにもよりますが、一般的には家賃よりも少ない金額で維持できるものとされています。1年で30~40万円程度とされているため、家賃が3,3000円以上であった場合は持ち家のほうが費用が少なくて済むことになります。
団信を利用することになった場合に残債が0になる
団信とは住宅ローンの支払いをする人に対してかける保険です。自分が死んでしまった場合や団信の保険内容に該当する病気になった際に残債が0円になります。
安心と言う意味では大きなメリットとなります。
持ち家のデメリット
持ち家には多くのデメリットがあります。賃貸のメリットの裏返しが、ほぼ全てがデメリットになります。それらを受けれ入れることができない場合は賃貸に住むのが良い選択です。
引っ越しをするのが難しい
賃貸物件と違い、引っ越しをするにはいろいろものを整理する必要があります。
家を保有したまま引っ越すのか、売却するのかにもよって変わってきますが、気軽に引っ越しをすることはできそうにありません。
仕事の都合で転居を余儀なくされる場合は単身赴任で自分だけアパート住まいなどになることになります。転勤が多い職種の場合は家を買うことを躊躇う一番のポイントとなります。
修繕や管理は自分でやる必要がある
マンションの場合は少し話が違ってきますが、戸建ての場合は、自身で修繕、管理をする必要があります。傷んだ個所があれば、業者を手配し見積もりを取り、依頼をし、工事の日程を調整し、など、賃貸物件での修繕の手間と比べるとかなりの負担になることが予想されます。
また、マンションの場合は自分の意志だけで修繕を決められないと言った点もデメリットになるかと思います。
近所付き合いを大事にする必要がある地域の活動に参加することが必要になる
地域にもよるのだと思いますが、自分の場合は住宅購入し引っ越しの挨拶をする段階で、町内会への加入を勧められました。これから一生、ご近所として付き合っていく必要があると考えた場合は、地域の活動の協力は必要です。
自分の場合、実家住まいの頃は、賃貸の戸建てに住んでいましたが、町内会へは参加していました。時代がそうだったのか、子供(自分)がいるからなのかはわかりませんが、地域の活動の参加には賃貸、持ち家の境目はないのかも知れません。
また、誤解を招くような書き方になっているかも知れませんが、地域の活動の参加はデメリットではありません。
災害などで家を失った場合は、損失が大きい
こちらは賃貸の場合とは真逆の理由でデメリットとなります。住宅購入を考えた人の中では、かなりの上位のデメリットして挙げられたのではないでしょうか。
地震や洪水などのニュースを見ると他人事ではないと感じるようになります。住宅選びの際にはハザードマップなどを気にはするのですが、いろいろ考えだすと、他の要因の優先順位が高くなってしまいがちです。
賃貸物件選びの際には気にすることが、あまりなかったことが持ち家の場合だと気にしないといけないことになります。
賃貸と持ち家のまとめ
それぞれ、メリット、デメリットがありますが、現在住んでいる場所が便利で所有欲がない人やいろいろなところに住みたい人は一生賃貸でも良いのかも知れません。
こだわりが強い人、自身で管理、修繕ができる人、所有欲が強い人は持ち家が良いかと思います。
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